アライグマ捕獲後改修工事

スタッフ1号です。前回の投稿「アライグマ捕獲大作戦」にも書き込みしてましたアライグマ捕獲後の後始末、つまりアライグマが残した爪痕や捕獲のための 壁や天井などの開口部の補修工事を今回はアップ致します。その前に前回の「アライグマ捕獲大作戦」の記事をアップして数日後に神戸市の広報がポストに。

 

ほっとけない外来生物図鑑という特集の広報です。アップすると画質が悪くなってしまいましたのでアライグマの記事をそのまま転記します。アライグマ (気性が荒く凶暴で天敵がおらず捕獲しなければ増える一方。年間約1,700万円に上る農業被害だけではなく、家屋への浸入や糞尿による悪臭、文化財の破壊などやりたい放題。感染症の原因になることも心配されており、年間1,700~2,000頭という積極的な防除を行っています。とのことであります。とてもラスカルではありませんね。一時はペットショップで販売されており飼いきれず逃がしたり、自ら逃げ出したりして急激に繁殖したようです。

アライグマの子どもを捕獲した時は本当に可愛いと思いましたが、考えてみればどんな凶暴な動物も生まれたての子どもはみんな可愛いわけです。もちろん人間も同じですが・・・とにかく家屋へ浸入された当事者の皆様にとっては一大事な訳でして捕獲されるまでは夜も眠れない日々を送り、捕獲する費用だけではなく、この後の記事の様に捕獲後の住宅の修繕にまで費用が掛かってしまいます。もとはそんな外来種のアライグマの生態を考えずに、一時のブームで販売を許した国に問題がある気がします。もちろん現在は販売も飼育も禁止となっています。

 

さて、ここからが本題となります。まずは糞尿で滲みになってしまった和室の天井の貼替からです。はっきりとわかる糞尿による滲みです。後々の臭い、衛生面を考えてこちらの天井は竿縁だけ残して全面張り替える事になりました。

左から、すべての天井を捲ったところ。新しい天井を補強材を入れて張り出しています。右側が完成後です。

今度はトイレの天井です。こちらは二階のトイレの給水配管の断熱材の改修もします。

かきむしられた断熱材をすべて取り除きワンタッチの断熱材を巻いていきます。この工事は冬場の凍結による配管の破裂を防ぐため必須です。

 

 

断熱材を改修するためトイレの天井は、当初予定の一部補修から全面張替えとしました。

 

 

続けて縁側の天井開口部の補修です。この開口は天井裏でアライグマの鳴き声がしたため最初に確認するため開口したところとなります。

今後の事を考えて点検口にしました。

続けて物置から捕獲のために外壁から開口したところを補修します。ちなみに一番右の写真のところで子ども4頭の捕獲をいたしました。

物置の中側なのでラスカットと左官で補修。塗装はしません。物置の天井部分の開口部も点検口にして補修いたしました。

 

 

 

最後にアライグマの家屋への浸入口と考えられる縁の下の通気口。無防備にガラリなどは付いてませんでしたので、現場で調達した金属ネットで塞ぎました。

以上で今回のアライグマ捕獲後のアライグマによる被害部分と、捕獲のための開口部の補修及び侵入口の封鎖工事は完了いたしました。それにしてもアライグマによる爪痕は大きなものになりました。行政はあくまでも外部での捕獲しか致しません。(はっきり言って殆ど役に立たない)家屋内での捕獲は民間業者の仕事となり、さらに申請後の仕事となります。私は今回の仕事を通じて、このような被害に会われた皆様への補助金等の制度が必要ではないかと思いました。結局アライグマをペットとして販売や飼育を許していたのは国なのですから。もちろんアライグマに罪はありません。

 

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