夏季休暇に入らせていただいております。久々投稿のスタッフ1号です。 この時期は、やはりエアコン工事の記事が多くなります。そんなエアコン工事でも、少々苦労をして取り付けをさせていただいた工事の記事をアップしております。
今回は、古民家を数年前に大手某社でリフォームをされたお客様宅への新設工事となります。リフォームそのものは、3室+廊下などを間仕切りを取り除きLDKに改装されたのですが、エアコンが、もともとの1室に10畳用のものが1台のみでエアコン用のコンセントも設けていませんので、「食卓が非常に暑くて何とかならないか?」とのご相談を受けての工事となりました。
上の写真の食卓のスタッフ1号が写っている真上の漆喰壁に取り付けします。
まずは、エアコン専用コンセントを設ける電気工事からですが、その前に部屋を汚さないように養生します。 浴室の点検口を利用して配線を通しますので浴室の脚立を立てる床も毛布で養生を済ませます。
キッチンの上の天上点検口も利用しての配線となります。分電盤から新設するコンセントの配線経路を確認しています。
配線が通ることを確認しましたので、天井にコンセント用に穴を開けます。
天井の穴から配線を通して、フィッシャーという釣竿のような工具を利用して 点検口まで引っ張ってもらいます。 天井側にコンセントを取り付けします。この工法だと配線の露出は一切ありません。
同様に分電盤側からも配線を通して行きフィッシャーで点検口まで引っ張ってもらいます。 そしてお互いの配線を点検口の中(天井裏)で接続をして、分電盤の空きブレーカーに配線をしてエアコン専用コンセント増設工事は完了です。
さて、いよいよエアコンの取り付けですが、普通1台のエアコンの取り付けではスリーブ(配管貫通穴)は、1箇所ですが、今回の工事では なんと3箇所のスリーブを設けます。
もう一度1枚目の写真を見てください。エアコンを取り付ける部屋の奥には洋室。右手側は縁側に通じる廊下。というわけで外部には通じていません。すぐに廊下側を通して配管をすればよいのですが、廊下に配管を通し勾配をつけるとかなり低い位置に配管が横切る状態となり見た目が悪くなってしまいます。(高いところで抜くことも出来ますが、差し鴨居((写真のように梁のような鴨居))になっており構造体になりますので穴を開けるのは避けます)このような古民家や農家様のお家では縁側や押入れに配管を這わすケースが多いのですが、出来るだけ見た目をかっこよくして仕上げたいものです。
ということで、エアコンの背中側の洋室側にスリーブを設けます。そして洋室から廊下側へもう1箇所スリーブを設けます。
洋室側から見るとこんな感じです。
廊下側の壁。分かりにくいでしょうが上部に穴が開いてます。
そして最後の1箇所。廊下の床にもスリーブを設けます。これで穴開け3箇所は完了です。
ここから配管工事となります。
まずは室内機を取り付けします。
洋室側で配管をつなぎます。配管を綺麗にするため化粧カバーも施工します。
洋室側の配管・化粧カバー施工後。
こちらは廊下側。配管・化粧カバー施工後です。
廊下から見るとこんな感じです。意外と綺麗に仕上がっているでしょう。
縁の下の配管を済ませ、室外機と配管接続をして、最後に真空引きをして工事は完了です。
最後に試運転をして、お客様へ取り扱い説明をして竣工です。昼休憩をはさんで約5時間の工事でしたが、お客様には大変感謝されました。このような工事は、工事計画を立ててお客様に説明をして、材料の下準備をしなければなりません。
弊社では、いきなり本番ではなく、必ず現場の調査をした上で、お客様に納得をして戴いてから工事をしております。