某協会事務所様からのご依頼です。
写真のとおり天井には雨漏れの様な大きなシミができています。が、こちらは雨漏れではありません。
天井ビルトインエアコン２台からの水漏れです。頻繁には使用していなかったので、弊社が他の要件で伺ったときに相談を受けました。 この夏使用中にボトボトといきなり水が天井から落ちてきたとの事でした。
まず思ったのは何で２台とも同じように水漏れしたかと言うことです。このような天井ビルトインエアコンの場合はドレンアップといってポンプで除湿した水をドレン管に送り出します。しかし、同時にドレンアップのポンプが故障するとは思えず、ではドレン管が2台に分岐され最後は1箇所に放出するようになっているとしたらドレン管の詰まりが原因?(家庭用でもよくある事例です)
とりあえず点検口が2台のエアコン用に設けてありましたので、そちらから確認。
簡単な事でした。上の写真のように室内機のドレン管繋ぎ口(樹脂製)が見事に2台とも折れドレン管が完全に外れていました。
雨漏れ・・いや水漏れの原因は解明しましたが、何で2台が同じようになったのでしょうか?
本来は室内機本体のドレン管繋ぎ口と付属のドレン管(ホース)との接続はホースバンドを締め付けて固定するのですが、このエアコンの場合は接着剤で留めておりました。多分それが悪さをしたようで樹脂製の繋ぎ口を弱くしたようです。このような事例は弊社でははじめてのことです。
かなり古いエアコンです。問題は部品があるかどうかです。部品があれば簡単に 修理は出来そうです。
心配無用でした。メーカーさんに在庫としてパーツがあったそうです。早速取り寄せてもらい後日修理へ向かいました。
古い部品を外して
新しい繋ぎ口を取り付けしドレン管をホースバンドでしっかり留めてその先は既設のVPドレン管とエルボを接着剤で留めて断熱材で保護しテープを巻いて完了いたしました。
最後に試運転をさせて頂いて・・と思ったら電源が入りません。あれこれ調べて漏電で開閉器が落ちてました。きっとこの水漏れが原因していたようで開閉器はすぐに復旧し試運転も無事完了。ドレン排出口よりちゃんと水が流れてきました。
めでたし。めでたし。