以前にこちらで紹介しました古民家の不良配線の改修の第一期工事が完了しました。施主様のブログアップのご了解を頂戴いたしましたので掲載!
床脇のある立派な和室ですが土壁の中に金属管に4種線が施されています。天井裏にも、もちろん4種線とビニールケーブルとが混在しています。施主様の希望でこの和室を洋室にしたいとのことで、同時に配線改修の第一期工事をいたしました。
天井を捲るとこんな感じです。碍子引きの4種線とビニールケーブルを結線しています。
撤去後の配線と碍子です。右側の写真は被覆がはがれた4種線にビニールケーブルをつないでいるところです。
こちらは分電盤。クローゼットの中に元からあった分電盤(左と中央の写真。中央の写真は左の分電盤のカバーを外したところ)に4年前に大手ハウスメーカーさんが水回りリフォームをした際に左の分電盤を分岐して追加で分電盤を取り付けています。クローゼットの中には2面の分電盤があるということですが、かなり危なっかしい配線ですし見た目も悪いです。(なぜ増やさずに、大きな分電盤に替えなかったのでしょう?予算としてはそれほど大きく変わらないのですが・・・)
というわけで改修!
改修後の写真。天井裏の古い配線はすべて撤去してコンセントの数も増やしました。今度は照明にスイッチの配線もしました。
新しい幹線で改修部屋の回路と改修部屋のエアコン専用回路、そして2期工事のための幹線の3回路分の配線を、その距離15mほど駆使をしながら天井裏を這わせます。
新しく取付した分電盤です。今はすべてのブレーカーに配線してますが2期、3期工事でさらに整理すると2回路は予備ができるはずです。真ん中の写真は1面にまとめた分電盤です。前の分電盤1面を外した部分の壁は補修しています。分電盤点検口の中の整理したあとの配線です。
そして、お部屋は和室から洋室に大変身。床脇部分は稼働棚を取り付けて収納部にしました。今まで取り付けられなかったエアコンも取付完了です。
以上、一期の配線改修と居室の改装工事でした。
とにかく築100年以上の大きなお家でしてこのあと4種線の撤去と新しい配線に貼替える配線の改修工事はまだまだ続きますが、これからの方が部屋をさわらずにやりますので難易度は高くなります。